草レーサーのサーキットとツーリングそしてライテクとインプレ

バイク好きな私。所有バイクはgsxr600,WR250R,shiver750

接地感と異なる乗り方【9君との比較】追記あり

1 接地感の説明
タイヤが生み出すグリップのことで、分かりやすく言うと安心感です。
転ぶかどうか分からない、といった感覚を「接地感が無い」と説明しています。

2 接地感の出し方
接地感はただ走っているだけでは出ません。一番接地感が感じられないのは高速巡航時かな。
接地感の分かりやすい例
追い越しを掛けるためにギアを落としてアクセルを全開にするとき、ググっとリアが沈んでグワァーっと加速しますよね。そのときのリアタイヤは非常にグリップしている!!と感じませんか?
これが接地感。
この時転ぶことなんて考えられないですからアクセルを開けられるんです。

もう分かったと思いますが、「荷重」している時に接地感は生まれます。
逆に言うと、荷重してなければ「不安定」なんですね。
ということは安心してスポーツライディングをするためには荷重することが必要なのです。

3 接地感を感じれば速くなる
自分のライディング、セッティングはいかに接地感を求めるかなんです。
自分のモットーは
「不安なく攻めタテル!」
決してエロトークではないですw
要約すると
怖いと感じる時は攻めない→怖くないようにする=安心して攻める
ってことです、しかし進入速度を上げるのは怖いですよねそれは間違いありません。
これは今まで感じたことない速度域で感覚が慣れていないからです。ここがポイントで怖さを感じたら、タイヤのグリップはまだあるかに集中します。
ちゃんと接地感を出せる乗り方、感じられればグリップは、まだまだ余裕があるということに気がつきます。
ということは自分の感覚だけが問題で車体、バイクには余裕があるということです。
あとは自分の感覚を慣らすだけですね!
これが一番時間がかかります。どーしても自分の中で限界を作ってしまいます。最初の限界は低いですがこれをどんどん広げていくっていうのがタイムの縮め方であり、自分の乗り方です。
グリップを感じて走り、限界で走っているというのは=常にタイヤの限界で走る
ということですから、自分の走るラインは誤差が非常に少なく、タイムのばらつきが少ないのが特徴です。欠点としてミスを許さず、グリップに依存しているライディングともいえます。
タイヤのグリップの限界をいかに使うか、引き出すか、タイヤを100パーセント使う走りで、決して限界は超えないそういう走り。
意識としてはタイヤのグリップを引き出し100㌫を常に使って走るってことかな!?

4 コーナーの攻め方
自分はFタイヤのグリップがなくなるまで進入速度を上げます。いままで記載したように、ブレーキを引きずり接地面積を精一杯稼いだ状態でグリップの限界を探り、詰めていきます。
そして一番限界グリップする状態を常に維持し、リアタイヤまで旋回Gでシッカリ荷重を掛けて曲げます。
向きが変わったらアクセルをなるべく早く開けてリアタイヤのグリップを常に限界で使えるように立ち上がります。
立ち上がりについてはアクセルさえ開けてればリア荷重はかかるのでいかにフロントに荷重を掛けるかを意識しています。
9君は立ち上がりはR重視でFは浮いてもかまわないというスタンスですが、自分はFタイヤもシッカリ使う意識です。Fを食いつかせることでバンクしたままアクセル開けてもインにバイクが向きますしリアがスライドしてもFタイヤが接地しているのでFを支点としてリアが振り出るだけなので余裕で立て直せます。
よく立ち上がりでウィリーしてる人がいますが、あれは進入速度がたらず、またアクセルを開けるポイントが遅いのでウィリーしちゃってるだけで遅いのりかたですね。<もちろん遊んでやってる人もいますが>
自分の考えでは、ほんとに速い立ち上がりはFタイヤが浮いたらおしまいです。


5 おまけ
今まで接地感を感じるライディングっていうのが常識で普通だとおもってたんです。がしかし、バイク仲間&ライバルの9君はまったく別次元でライディングをしていて、お互いまったくかみ合わないライディングをしているっていうのがものすごく面白いので書いてみました。
タイヤのグリップを感じて走ってるのでどんなバイクに乗ってもそれなりに走れますし、転びません。だってタイヤの限界以上で走らないからw
いままでいろんなバイクを乗ってすぐタイムがでるのはこのせい。自分のバイクで転ぶのはチャレンジしているからです。
フリー走行はただ走ってるだけじゃもったいなくて何かしらチャレンジしてます。アクセルを思いっきり早くあけたらどーなるんだろう。ブレーキを遅らせたり、かけなかったり等。もちろん接地感がある状態でってことですが、チャレンジもリスクを背負わずに出来ますね。

みんないろんな考えでバイクに乗ってるんですね。接地感重視の乗り方ってレアなのかな? 
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6 【9君からの返信】
n-4さんの接地感を感じる走りがとても解りやすく参考になった為、折角だし自分流の走り方をまとめてみました。

【車体の動きを知る】
自分が一番意識しているのは、刻一刻と変化する車体の動きと自分の感覚を合わせることです。
勿論その中にはタイヤの接地感も含まれています。
しかし、同じくタイヤが滑り出しそうな状態でも、サスがフルボトムしバンク角一杯で滑ったら即転倒の時と、路面状況や乗り手の操作で本来あるグリップが使えず滑る時は違います。
自分は接地感を感じるのが下手なので、タイヤのグリップギリギリではなく、いかに滑らない様にするか、又、滑ってもいいようにするかを念頭に置いて走っています。

【乗りやすく走りやすく】
ハングオンリーンアウトで同じ速度、同じラインではとても走りにくいと思います。
ハングオンは"ライダー"という重量物をより低く、より旋回の中心へ持って行くことで旋回性が向上するし、リーンアウトは身体を動かしやすく車体への入力もしやすい為、車体の動きをより乗り手が率先してコントロールしやすくなります。
これをバランスさせ、無理な力を入れずに乗ることが車体に無理な力を掛けないことに繋がると思います。

【人馬一体】
走り方なんて目線一つで変わるぐらいだから、俺は身体の動きを全て把握して車体をコントロールするなんて無理だと思ってます。
その為、バイクは一つの塊だと思って乗ってます。
フロントブレーキを掛ければリアが上がるし、ハンドルを切れば車体は逆に倒れます。
一つ一つの動きは車体にも乗り手にも影響を与えるので、車体全体の動きを自分の望むよう動かして、それ以外はあまり考えてません(笑)
たとえば、立ち上がりでアクセルを開けた時、リアタイヤが滑っていても車体全体が前へ行こうとしていれば前へ、外側へ行こうとしていればリアから滑って転んでしまうように、バイクがどっちへ行きたいかコントロールするのが乗り手の仕事だと思っています。
特に自分の場合あまり難しく考えるとドツボにはまるので…

【ここまで書いてみて】
自分が大事にしているのは「感覚」なんだと改めて思いました。
「なんだかすぅ~っと曲がる」とか「フッと倒れる」
みたいな感覚を、なぜだろう?って考えることが一番大事だと思います。
例えば、自分はコーナリング中に外側のステップに荷重すると曲がりやすいんですが、なぜだか考えてみると、先ず車体の一番外側から荷重することでタイヤを路面へ押し付けることができるのが一番ですよね。
そして外足を踏みしめることで腰が動き自然とイン側へ身体が向こうとし、起きようとする車体のバランスを取ろうとこれまた自然と頭がイン側へ下がるんです。
更には身体がイン側に向くことでイン側のハンドルをこじる力も抜けやすく、結果的に車体を起こすことでよりタイヤの外円を使い、アクセルも開けやすくなります。
外側のステップを踏むという意識一つでこれだけ多くの入力を車体にしている訳ですから、走りながらこれを全て考えてやるのはむずかしいですよね~

【最後に】
感覚というもんはドツボにはまるとどうしようもなくなります。
本来滑るはずのないタイヤを滑らせてみたり…
曲がっていくはずの車体をおこしてみたり…
人間て結構適当な感覚で生きてますからね。
風邪と思ってなかったら元気だったのに風邪引いたと思ったら途端に悪化するみたいな…
その為、一つのことに捉われないようにバイクがどうしたいかを感じるようにしてるんですが…なかなかうまくいかないのが実情です。
なんだか纏まりのない文章になってしまいましたが、批判やらダメ出しやらどしどし受け付けてますので宜しくお願いします。

7 乗り方の違い
9君のライディングの視野は自分より広く、先にいっています。そして節々に非常に参考になることが書いてありました。
自分はタイヤのグリップだけに集中していましたが、もっと先も見てみようと、そう感じました。
最近自分の世界ばかりに没頭したせいか?他の人の意見を聞ける機会が少なくなり、<深くお話できず断片的のみの話だけで>非常に参考になるし面白いです。
ウンチクだけでは意味がありませんが、こうやって論議すること、相手の考えを理解することでもっと速くなれる手がかりがつかめるような気がします。
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バイクサイコウ!
<写真はレアル1の時のものです。>